“最先端”と“泥臭さ”が共存するおもしろさ。エンジニアが「物流」に挑戦する理由
ギークプラスは、日本や世界の物流の常識を変えるべく、ロボット販売にくわえ、次世代ロボティクス技術を活用した新たな物流スタンダードの創出に取り組んでいます。
今回紹介するのは、2024年12月に1人目のエンジニアとして入社し、「nest(ネスト)」という倉庫のクラウド化を目指す新規事業で、採用から開発までさまざまな業務を担当する今村。
これまで国内外の大手企業で経験を積んできた今村が、なぜギークプラスを選んだのか、今後どのような挑戦をしていきたいのかを聞きました。
安定した財務基盤で、長期的な視点で新規事業に挑戦できることが魅力
―― これまでのキャリアについて教えてください。
新卒でNTTコミュニケーションズに入社し、開発チームの一員として、実際に国内のクラウド基盤に携わっていました。そのなかで、海外のクラウド基盤の開発やソースコードの管理の仕方に興味を持ちました。そこで、外資系のベンダーに移ることを決意。マイクロソフトやアマゾンウェブサービスジャパンでクラウド基盤に加え、開発やクラウド基盤を利用する開発者のサポートを行ってきました。
さまざまな規模や性質の企業で経験を積みましたが、一貫してクラウド基盤の開発に携わってきました。
ーー そのなかで、転職を考えた理由は何ですか。
40代以降のキャリアを考えたときに、新規事業の立ち上げなど、今までとは別の分野で自分の知見を活かし、キャリアの幅を広げたいと考えたのが理由です。また、今までとは大きく異なる環境に飛び込むには、30代の今しかないとも思っていました。家族やお金に対する懸念が少ないうちに挑戦したいと思ったんです。
もちろん前職で部署異動を申し出ることも考えましたが、組織規模が大きすぎて難しいと感じました。より小規模な組織で色々な挑戦ができそうなスタートアップに転職したい。そんなタイミングで出会ったのが、ギークプラスでした。
―― ギークプラスに入社を決めた経緯や決め手は何でしたか。
代表の加藤さんが物流業界で長く経験を積んでいたことや、作ろうとしているサービスが今の時代に必要だと感じたからです。
私自身はこれまでのキャリアでIT業界におけるクラウド化を担当してきました。ギークプラスでは、軸足を「物流」に変えつつも今までの知見を活かすことができます。
これまでの経験と社会的にやるべきことがリンクし、自分ならではの価値が発揮できると思いワクワクしました。
―― スタートアップを希望されていたとはいえ、大企業から転職する上で不安は感じませんでしたか。
全く感じなかったといえばうそになります。ただ、ギークプラスが販売しているロボットは高品質で、倉庫内ロボット事業で国内シェアトップクラスであることも安心材料でした。
また、きちんと自己資本で事業運営できているという点も大きかったです。
スタートアップ転職のあるあるとして、新規事業担当として入社したのに、投資家との関係で立ち消えになるパターンがあります。僕の友人にもそれを経験した人がいました。もちろん仕方のないことだとは思いますが、僕は外的要因で左右されるのはもったいないと思ってしまいます。コスト意識を持って事業運営することが大前提ですが、十分な自己資本があり、長期的な目線で新規事業を含むサービス開発に携われるのは、他のスタートアップではあまりない環境ですし、魅力的だと感じましたね。
相手に敬意をはらい、丁寧なコミュニケーションができる社員が多い
ーー 現在担当している業務内容を教えてください。
ギークプラスではnest(ネスト)というサービスの開発やエンジニア採用など、幅広く担当しています。nestは簡単に言うと「倉庫のクラウド化」で、世界や日本のさまざまな場所にある物理的な倉庫をクラウド上で一つの倉庫として管理するサービスです。これにより、在庫が足りない場合は他の倉庫からすぐに補充できるため在庫切れを起こしづらく、注文者を待たせることなくきちんと商品が届けられるようになります。
(nestに関する詳しいインタビューはこちら)
―― ギークプラスにいる方の印象はいかがですか。
「仮に今の事業がうまくいかなくても、この人たちとだったら、また新しくおもしろいことができる」と強く感じる人が多いですね。相手に敬意をはらい、丁寧なコミュニケーションをとってくれる人が多い印象です。
実は私自身、コミュニケーションにおいてはGoogleのHRTという原則を大事にしているんです。HRTとは、Humility(謙遜)、Respect(尊敬)、Trust(信頼)の頭文字をとったものなのですが、ギークプラスではそれができている方ばかりだという印象です。
ーー 業務に関して、ギークプラスならではの良さはありますか。
責任範囲や個々人の得意分野が、それぞれ違っているのが良いと思います。物流業界の知見が豊富な人もいれば、数十人単位のプロジェクトマネジメントが得意な人がいます。それぞれの経験や強みがうまく分散しているので、相互に補完しあいながら仕事ができています。
―― 大企業だと勤務環境がかなり整っている印象ですが、スタートアップであるギークプラスに入ってみて課題だと感じたことはありましたか。
正直なところ「意外と整っているな」という印象でした。業務に必要なツールはきちんと導入されていて、不便さは感じません。また、何かサービスやツールを入れるにしても、スピーディーに承認されるので、物事を進めやすいと感じています。
ただ、以前所属していた企業に比べると、まだまだ知名度は足りていないと思います。候補者の方に興味を持ってもらえるように、きちんと会社のことを言語化していかなくてはならないフェーズだと感じますね。なので、こういったインタビューを通じて、きちんと会社の魅力を伝えていかなくてはと思っています。
最先端と泥臭さが共存する環境。今後のキャリアでは「希少性」の発揮が重要だと考えた
―― AIや自動運転など、話題性のあるサービスに携わりたいエンジニアの方が多い印象がありますが、あえて物流にチャレンジしようと思ったのはなぜでしょうか。
確かに、AIや自動運転などのディープテック(先端技術)と呼ばれる分野は、技術的に見てもおもしろい分野だと思います。一方で、これからのキャリアを考えた時、多くの人が興味を持ち、競争が激しい分野でやっていくことに違和感を感じました。自分でなくても、誰かが進めてくれる。それよりは、まだまだデジタル化が進んでいない物流のような分野で経験を活かす方が、より自分らしいキャリアを歩めると思ったんです。
ーー 物流業界でエンジニアとして働いてみて、どのような印象を持っていますか。
泥臭さがある一方、最先端の技術と掛け合わせていくのがおもしろいですね。
段ボールで梱包するとき、注文した側は送料を抑えるためできるだけ小さな箱で運んでほしいのに、運ぶ側はきちんと詰められないことを心配して大きな箱を選びがちです。そうした課題を解決するためには、数式から最適な組み合わせや課題解決を導き出す「数理最適化」という最先端の手法を使って、適切な箱のサイズや詰め方を提案する必要があるんです。
こうした泥臭さと最先端が入り混じる環境はなかなかないですし、貴重な経験を積める場となると感じています。
―― これまでの知見の活用以外で、やりがいを感じるポイントはありましたか。
自分の知見や経験を事業に活かすことで、社会貢献ができるというところにやりがいを感じます。BtoBとBtoCのどちらの分野においても、「誰かのためになっている」という感覚は重要だと思うんですよね。
物流の場合、ドライバーの残業問題や人手不足など、さまざまな課題があり「明日物が届かない未来が来る」とまで言われています。私自身ドライブが好きなのですが、高速道路を走っていると多くのトラックを目にしますし、そうした社会問題を身近に感じることが多いです。今や、オンラインで買った商品がすぐに届くのは、当たり前の世界になってきました。日常生活において「物流」は切っても切り離せないものになっています。
そうした多くの人の生活を支えている業界の課題解決に携われるおもしろさはありますね。
―― 最後に、今後こんな人と働いてみたいといった人物像があれば教えてください。
ギークプラスは優しい人が本当に多いです。例えば、社内のSlackには入社した方の自己紹介チャンネルがありますが、そこにポストすると必ず優しいリアクションが返ってきます。そうした環境を一緒に作っていけるような、気持ちの良いコミュニケーションができる方と一緒に働けるとうれしいです。
エンジニアという観点でいうと、開発はもちろん、運用にも興味がある方だとありがたいです。私自身、エンジニアとして作ることのおもしろさは感じています。一方で、ソフトウェアはきちんと運用されることで初めてお客さまに価値を提供できるとも感じます。
これまでのキャリアの中で、エンジニアの理想を詰め込んだサービスが、現場でほとんど使われずに終わってしまったケースを多々見てきました。ただ最新技術を入れてサービスを作るのはどこか虚しさを感じていたんです。ギークプラスでは、現場でどう使われるのかを重要視しています。ここに共感ができたら、きっとやりがいも感じると思います。
どんな価値を提供できるのかを見据え、何の技術を採用するのか。日本の物流の未来のために、一歩ずつ一緒に考えていける方と働けたらうれしいです。
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