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二人三脚で一緒に事業を作って行きたい。西日本支社長が事業作りにかける思いとは
📝 What's 「ギークプラス」
自律走行運搬ロボット(AMR)で世界シェア首位のユニコーン企業。日本法人はCEO加藤と北京ギークプラステクノロジーカンパニーとのジョイントベンチャーとして2017年に発足しました。提供製品はトヨタやアスクルなどの大手企業に導入され、無人搬送車(AGV)市場では国内トップシェアの物流テック企業です。
今回紹介するのは、西日本支社長として2025年1月に入社した丸山。
丸山が感じたギークプラスの魅力や物流業界の楽しさ、西日本支社長として大事にしたいことを聞きました。
外資キャリアを経て「事業を作っていく存在になりたい」と考えるように
ーー これまでのキャリアについて教えてください。
新卒で日系の大手メーカーに入社し、米国の大手スマホメーカー向けに液晶パネルを供給するビジネスをしていました。1年で100日ほど中国に出張してモノづくりの現場に入ったり、量産の立ち上げをしたりして、その製品をグローバルに販売していくのが主な業務でした。その後外資系の旅行会社であるエクスペディアでの営業担当や、モバイルバッテリーや充電器などのデバイスを製造・販売するアンカー・ジャパンのECの責任者を担当しました。
振り返ってみると、私のキャリアで大きな影響を与えたのは、アンカー・ジャパンでの経験だったと思います。アンカー・ジャパンはAmazonを活用し商品を販売し、売り上げを伸ばしていきましたが、いかに事業を伸ばすか、新商品の紹介ページをどう作るかを考えるなど、ビジネスの全体像を把握する立場で勤務できたことが、その後の私のキャリア感を形作っていると思います。また、ここでの経験から、大きな権限を持ってビジネスをしたいと思うようになるとともに、ビジネスで大事な視座を養えたと感じます。
その後、2022年にゲーミングデバイスメーカーのRazerに転職し、日本統括を担当しました。日本全体のセールス・マーケティングなどの事業責任を任せれた責任感や、アジア・パシフィックチームというグローバルなチームで動いていたこともあり、さらに視座が引きあがった気がします。
ーー その後スタートアップに転職されたのはなぜでしょうか。
Razerで勤務するうちに、「事業自体を作っていける存在になりたい」と強く思うようになったからです。外資系の企業全般に当てはまることですが、事業全体やブランドの方針などのコアな戦略にローカルから携わることは構造的に難しい部分もありました。日系の会社に入った方が自分の思いを実現しやすいだろうと感じ転職先を探していたところ、ご縁のあったスタートアップのキャディに入社することができ、その後ギークプラスに移ることとなりました。
ーー 外資系も含めて順調なキャリアを歩んで来た印象ですが、なぜギークプラスに移ろうと思われたのでしょうか。
関西に支社を立ち上げるタイミングということもあり、「自分で事業を作っていける」と強く感じたからです。
これまで順調にキャリアアップできているという実感はありましたし、年収的にも魅力的なオファーもたくさんいただけるようになりました。ただ、改めて自分の人生を考えたときに、年収的などの条件は当然大事なのですが、それよりも「事業を作りたい」という思いの実現を重視したいと考えるようになったんです。
ギークプラスなら、「日の丸を強くする」ことができると思った
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ーー ギークプラスの事業のどんなところに興味を持ちましたか。
これまでのキャリアで、私自身モノづくりに興味があり、「日の丸(日本企業)をもっと強くしたい」という思いがあることに気づきました。ギークプラスなら、その両方が実現できると思ったんです。
アンカー・ジャパンにいたときに、商品の製造を行い、Amazonを通じて販売し、エンドユーザーにモノを届けるというバリューチェーン全体を見ることができました。ただ、Amazonはもちろん、アンカー・ジャパンというブランドも日本発のブランドではありません。そこに何か寂しさのようなものを感じ、日本発でそうしたブランドやプラットフォームを作り、必要なものをすぐに届けられるという世界を実現してみたくなったんです。
そして、「注文したものが明日届く」が実現できるかどうかで、購入率は大きく変わってくるということも、これまでの経験で理解していました。その購入率向上の要となる「物流」をきちんと作り上げていくことで、日本企業を元気にすることができ、ひいては日本全体を強くしていけると思いました。
純粋に日本がもっと良くなってほしいという想いもありますが、自分自身の考えを掘り下げていくと、自分の半径1メートル以内にいる人たちを幸せにしたいという気持ちが強いのだと思います。身近な人の幸せを実現することが、最終的に日本を良くすることにつながると感じますね。
ーー かなり思いが強いと感じますが、仕事以外でも、日本全体を良くしたいと思うきっかけがあったのでしょうか。
「開かずの金庫を開ける」というようなテレビの企画があると思いますが、それを見たときの記憶が影響しているかもしれません。たまたま番組を見たときに映っていたのが、片田舎にある昔銀行だった建物にある金庫でした。そして、その金庫から出てきた資料には、50年ほど前の高度成長期直前のその街の様子が写っていました。今となっては過疎化が進んだ街ですが、その当時はかなりにぎわっていたんです。
それを見たときに、東京一極集中になるよりは、色々な地域に人が散らばり、それぞれの楽しみ方を追及できた方が、もっと素敵な社会になると強く感じました。BtoCのビジネスでは、最近ローカルで素敵なサービスが生まれてきています。オンラインでモノを販売したり購入したりする時代になる前は、そうしたブランドやビジネスは地方では立ち上げにくかったでしょう。それが今では、ECや物流の力でより簡単に実現できるようになっています。そうした動きが広がれば、小さな街でも昔のような活気を取り戻すことができると思っています。
ーー そうした観点で、物流が貢献できる余地があると考えていらっしゃるんですね。
そうですね。物流によって解決できる課題や実現できることは多いと思います。
事業の中核を担いつつ、自分の希望するライフスタイルを実現できる環境が魅力だった
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ーー ギークプラスに入社した理由を改めて教えてください。
理由は二つあります。一つは、自分のやりたいことにあっていたから、もう一つは自分が実現したいライフスタイルに合っていたからです。
私自身、大きな組織で事業の一部を担当するよりは、事業の中核を担い「この事業を作った」と胸をはって言えるような会社にいた方が楽しさを感じられる方ですし、自分が貢献できる幅が大きいと感じています。
そういった意味ではギークプラスはまさにこれから新しい事業を形成していくフェーズにあり、その中心に近い位置で自分のバリューを発揮できる環境が揃っていそうだなと率直に感じました。
また、私は生まれは大阪で、その後親の都合で福岡に移り、大学から社会人の初めの数年は関西でした。東京に移って5、6年過ごしたこともありましたが、いつか関西に戻りたいと思っていたんです。
実際に仕事を探してみると、関西だとかなり選択肢がかなり限られると感じていましたが、物流業界なら関西でも事業の中核に関わりやすいと思いました。なぜなら物流の場合、実際に拠点を置いてお客さまに見に来ていただける環境を作るメリットがありますし、SaaS企業に比べるとリアルでの価値を提供しやすいからです。そうした意味でも、関西にいながらも事業にきちんと携われる良さがあると感じ、ギークプラスへの入社を決めました。
ーー ギークプラスでは具体的にどのようなことを担当される予定ですか。
フルフィルメント事業部の事業責任者として、戦略策定やお客様との折衝にあたりつつ、西日本のお客様にロボット販売支援なども行う予定です。
物流では、実際にロボットや倉庫を見てもらうといった、現場・現物を軸としながらビジネスを進めていくことが求められる場面が多いです。お客さまの良きパートナーとして認知していただき、お客さまの物流をより良いものに改善していけるようにしたいですね。
ーー ギークプラスでは、ご自身のどのような強みが活かせると思いますか。
ギークプラスには、物流経験が豊富なメンバーが多い一方、荷主側も経験している人は少ないと感じます。私はアンカー・ジャパンの時に実際に商品を販売した経験から、明日商品が届くという世界がどれだけ消費者の心理にインパクトを与え、BtoCの世界を変えてきたのかということを身をもって理解しました。そうした荷主側の視点を活かしながら、事業作りや改善に貢献できると思っています。
ーー ギークプラスで物流に携わるうえで、一番ワクワクするポイントはどこですか。
物流はリアルとオンラインの両方のつなぎ目として機能していると感じているので、そこに携われることにワクワクしますね。
私自身、家族でキャンプに行って山を見ながらコーヒーを飲むといったことが好きですし、リアルな世界が提供してくれる喜びはまだまだたくさんあるなと感じているタイプです。一方で、事業として伸びているのは、きちんとソフトウェアを駆使して行っている分野だとも思います。
私の場合、リアルとオンラインどちらの世界も見てきましたが、物流はそのつなぎ役だと思っています。オンラインの世界であるECでの顧客の購買体験を、物流という中間プロセスでうまくつなぐことで、お客さまの手元にリアルなモノとして届け、喜びをもたらすことができる。そうした意味で、物流はすごく意義のある仕事ですし、その中間プロセスである物流を止めないことで、きちんと価値を提供していきたいと思っています。
二人三脚で一緒に事業を作っていける方と、楽しみながら働いていきたい
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ーー 外資の経歴が長い印象ですが、ハードワークが好きというよりは、プライベートやリアルな関わりを重視したいと感じるタイプなんですね。
外資というとキラキラしていて、「意識が高い」「ハードワークが好き」といった印象を持たれがちです。ただ、一緒に飲みに行くのが好きだったり、阪神タイガースの優勝を心から祈っていたりする姿を見ている友人からは「根は中小企業のおっちゃんだね」と言われることが多いですよ(笑)。そして、それが自分の本質だとも思っています。
例えば、私には子どもが2人おり、今も子育てに奮闘中です。その中で自分が昔遊んでいた公園に連れていってあげたいな、だったりこれを食べさせてあげたいなと思うことがあったりします。それは「自分が育ってきた環境」に影響されているということだと自認しているのですが、もう少し若かったころには例えば学生時代に抱えていたコンプレックスだったりを見返してやろうとハードワークをしたり、いわゆる一流企業に行きたいなどと考えていたこともありました。
今は少し考え方が変わってきて、それもある意味自分の強みだとありのままの自分を受け入れて、その中でしっかりと事業に貢献しつつ、関西で家族との時間を大切して両立するスタイルも悪くないなと思っていますね。
ーー 地元愛が強いんですね。
強いと思いますね。関西が大好きなので(笑)。とはいえ、関西に戻ってきた方の中には、そういう方も一定数いるのではないでしょうか。キャリアだけを追求するなら絶対に東京にいたほうが良いと思いますが、キャリア的な高みに上り詰めることだけが答えではないと感じている人もいると思います。
ギークプラスは、そうした働き方を許容してくれる懐の深さがありますし、そのなかでもきちんと事業や経営に携わらせてもらえる環境があると感じますね。
ーー 今後どのような方と働いてみたいですか。理想の人物像があれば教えてください。
関西の拠点はこれから拡大させていくので、「関西でおもしろいことをやっていきたい!」と思っている人と一緒に働けたらうれしいです。「営業担当者しか採用しない」といった制約もありませんし、チャレンジをしたい人に対してきちんと機会を提供できると思います。
ーー スキルや経験という点で、求めている人物像はありますか。
顧客課題に向き合った経験がある方と一緒に働いてみたいですね。お客さまがどのような課題を抱えているかをとことん考えられる人が増えると、より事業が良くなるなと思っています。
まだまだ事業を作っていくフェーズで、体制も含めこれから整えなくてはいけないこともたくさんあるので、そうしたカオスさを楽しめるような方だとうれしいです。
ーー 支社長という立場ですが、丸山さんが働く上で大切にしていることを教えてください。
楽しく働くことを大事にしています。事業を伸ばしていくうえでのヒリヒリ感と楽しさのバランスって、本当に難しいんですよね。ただ、手前味噌ながら、私はそのバランス感覚はあると思います。
また、これは私の長所でもあり短所でもあるところですが、最終的に誰かを評価するときに「成果だけでドライに評価する」というより「顧客課題にとことん向き合う意欲と覚悟があるか」を重視しています。そのため、現時点で物流経験やスキルセットを持っていなくても意欲があれば、一緒に働きながら楽しくゴールを目指せると信じています。二人三脚で事業に取り組める方と一緒に働けるとうれしいです。
Geek+(ギークプラス)では、一緒に働く仲間を募集しています!
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ギークプラスで募集中の職種一覧です。
💡ビジネス動画メディア「PIVOT」に当社代表の加藤が出演
物流の未来やギークプラスの挑戦について語っていますので、ぜひご覧ください。