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物流部門は企業経営における重要な花形ポジション。物流の未来を作る20年目の挑戦。

📝  What's 「ギークプラス」物流ロボットAMRで世界シェア首位のユニコーン企業で日本法人はCEO加藤とのジョイントベンチャーとして2017年に発足。トヨタ、アスクルなどの大手企業に導入され、AGV市場では国内トップシェアの物流テック企業です。

ギークプラスではロボット販売だけでなく、日本そして世界の物流の常識を変えるべく、次世代ロボティクス技術を活用した新たな物流スタンダードの共創に取り組んでいます。

「これまで緩やかな変化だった物流業界をギークプラスなら大きく変革できると思った」そう語るのは、マテリアルハンドリング事業部にて事業部長を務める小池智也です。
家業である運送会社から物流業界でのキャリアをスタートさせ、その後は3PL事業や物流コンサル、またソフトバンクロボティクスでは物流に関する新規事業に携わるなど、様々なポジションから物流業界に携わってきた小池。

今回は小池に、なぜ次のキャリアとしてギークプラスを選んだのか、また物流業界に長く携わってきた視点から物流業界が抱える課題、そして課題解決に向けてどういった挑戦をしていきたいと考えているのかを聞いてみました。


家業である運送会社から物流コンサル、さらにはベンチャーから大手まで、様々な立ち位置で物流業界に携わってきた

―― まずは小池さんのこれまでのキャリア遍歴を教えてください。

物流業界でのキャリアは長く、高校卒業後に父が経営する運送会社に入社したことがはじまりでした。そして約5年間、ドライバーをやったり、最終的には取締役として様々な領域を担当していたのですが、より幅広いキャリアを歩んでいきたいと思い、3PL事業を行う会社に転職。その会社では物流コンサル等も担当してきました。

その後は友人らと起業し、貨物配送の配車マッチング事業を行ったりもしていた中、父が病気になり、家業であった運送会社を継ぐことになります。そして3年ほどその会社を経営し、最終的には会社を売却することに。そこで次にソフトバンクロボティクスに入社し、物流に関する新規事業の立ち上げに携わってきました。

その後、製造業向けにDX支援を行う会社に転職。そこでは人事責任者から営業本部長と、幅広く経験してきました。
ただ、自身のキャリアを振り返ってみると、運送からコンサル、さらには荷主側から物流会社に対しての支援側と幅広く、さらに大企業からベンチャーまで様々な立ち位置で物流業界に携わってきており、あらためて自分は物流業界に興味があるんだなと。

セールスをしていても、やはり自分が心から良いと思えるものとそうでないものを売るのでは、お客様の反応も異なりますし、自身のモチベーションも違ってきます。そこであらためて自分の興味がある物流ドメインで挑戦しようと思い、2024年よりギークプラスにジョイン。現在はマテリアルハンドリング事業部にて事業部長を担当しております。

―― ギークプラスに入社を決めた経緯や決め手を教えてください。

ソフトバンクロボティクス時代に一緒に働いていた人がギークプラスで働いており、彼からギークプラスについての話を聞いて面白そうだなと思えたことがキッカケでした。

そして実際にいろいろと話を聞く中で入社の決め手となったことはいくつかあり、1つ目がギークプラスの物流業界での戦い方です。ギークプラスは資金調達をしておらず、新事業の投資もすべて自社資本で運営しているんですね。
特にギークプラスは物流という大きな業界を変えていこうとしているわけですから、市場環境の変化に対して長期的な視野を持って柔軟に仕掛けていくとことが求められるため、自社資本による自由度のある経営というのは、とてもフィットしているし、非常に魅力的に感じました。

もう1つが代表である加藤の「必要なものを必要なタイミングで届けらるようにしたい」という想いに共感したことでした。やはり人口減少が社会課題となっているいま、物流の自動化というのは必ず求められることで、実はソフトバンクロボティクスでも私自身がやりたかったことでした。
そのため、ある意味リベンジではありませんが、もともと興味を持っていた事業であるからこそ、ギークプラスでもう一度挑戦したいと思ったことが決め手の1つでした。

そして最後に、ギークプラスが目指すビジョンと現状のギャップというのも入社の決め手のひとつです。自社資本で大きな変革を起こそうとしている一方で、ギークプラスはまだまだ組織としての課題感もたくさんあるスタートアップ。

そこで物流業界だけでなく、セールスや人事責任者等も経験してきた自分だからこそ、ギークプラスの成長に寄与できるのではと思いましたし、私自身がこれまでやってきたことをすべて注ぎ込み、キャリアの集大成となるような大きなことにチャレンジしたいと思ったことが決め手でした。

「物流業界のDXを最前線で推進する」覚悟を持って業界課題解決にコミットしていることがギークプラスの強み

―― 物流業界に長く関わってきた中で、あらためて物流業界が抱える課題はどういったところにあると感じられていますか?

父の運送会社に入るところから始まり、約20年間、物流業界に携わってきましたが、とても緩やかに変化している印象があります。もちろん一部自動化などはあるものの、たとえば私が20年前にタイムスリップしたとしても、物流業界の課題は昔と同じままだと感じています。

では、なぜ緩やかな変革となっているのかと言えば、中小企業を中心とした分散化市場により業界が支えられており、そもそも中長期的に投資する体力がなかったりすることが要因として挙げられると思っています。
実際に、人手不足が叫ばれる昨今ですら、短期的な目線で見れば「人がやるほうが安いから」という理由で自動化投資に踏み込めていないわけです。

ただ、5年後には本格的に人手不足によって荷物を集荷できないといったことが現実的に起こり得るというのは誰しもが感じており、少しずつ短期的な目線から中長期的な目線を持つ事業者が増えているように感じています。
そして倉庫業務の自動化というのは、単に人手不足を解消するということではなく、出荷量が増えることで売上が増え、さらに人件費等含めたコスト削減により、P/L構造の大幅な改善にも繋がっていくわけですから、そうしたことを啓蒙していき、中長期的な目線を持つ事業者を増やしていくことはギークプラスの役割でもあると考えています。

―― そうした物流業界の課題感に対して、具体的にギークプラスだからこそできることはどういったことがあるとお考えですか?

競合他社の多くは、メーカーとして自動化ロボットを販売することに専念していたりするのですが、ロボットを導入するだけでは物流課題は解決されません。当然ながらロボット導入によってオペレーションの最適化を図っていくことも重要ですし、あわせて在庫管理システム等のソフトウェア観点からのアプローチが求められます。

そうした中、ギークプラスはメーカーではないため、ただロボットを売るのではなく、ロボットを用いた物流ソリューションを提供しているということ。そして自社でもフルフィルメント事業を展開しているため、お客様は倉庫自動化をスモールスタートで始めることも可能です。
さらに新規事業としてSaaS型のソリューションの開発も進めていたりと、あらゆる側面から物流業界の課題に向き合っており、そうしたプレーヤーは市場にほぼ皆無と言っても過言ではないと思っています。

こうしたことは自社資本であるからこそ。短期的な利益のために「ただロボットだけを売っていこう」とするのではなく、覚悟を持って物流業界の課題解決にコミットしているというのがギークプラスの強みでもあると感じています。

ロジスティクス部門は企業経営において重要な位置づけ。業界の変革を実現するために集大成となる挑戦に挑んでいく

―― そうしたギークプラスで、セールスとして携わることの面白さはどういったところにあると考えられていますか?

我々が扱っているような物流ロボットというのは、いまに始まったものではありません。5年前でもすでに物流ロボットはコモディティ化している感覚さえありました。しかし、実際のマーケットを見ると、「そうしたロボットを使うのは資金力がある企業だけ」といった認識がいまも昔も変わらずあり、特に中小企業であれば「自分たちには関係ない」と思われているのが現状です。

しかし、いまは中小企業であっても物流ロボットを活用した成功事例が出てきており、実際にお客様にプレゼンをすると、お客様の心を動かせる瞬間に出会うことが多くあります。そうした瞬間というのは、「マーケットをつくっている」という感覚を強く実感できますし、セールスとしては非常に面白みを感じられるポイントだと思います。

また、多くの企業が人手不足に直面している以上、「自動化は必要ない」と言い切れる事業者はほぼいません。そのため、他の業界ではなかなか考えられないことですが、ギークプラスではリード顧客の多くが商談等のネクストステップに進んでくれていて、そうした認知を変えていく、物流DXを啓蒙していく面白さがあると感じています。

―― 最後に、あらためて小池さん自身は物流課題にどう向き合っていきたいか、今後の展望を教えてください。

物流業界に私が関わってきた約20年間の中で、最も大きな変革の岐路にたたされているのを感じています。それは人手不足とEC化率の加速という2つの要因があり、いまは物流関連の書籍が話題になるほど、社会的にも物流というのは関心を持たれていたりもします。

一方で物流の現場というのは、どうしてもコストセンターとしてとらわれがちで、営業・製造部門と比べると組織の中で花形ポジションになりづらく、縁の下の力持ちのような立ち位置になりやすいかと思います。しかし、モノが介在するビジネスにおいて、まさにAmazonが証明しているわけですが、サプライチェーンが肝であるということは誰しもが理解していること。

つまり、ロジスティクス部門というのは企業経営において重要な位置づけであり、物流に携わる人材が会社組織の中で重要なポジションに就けるようになってほしいですし、そんな世界づくりに貢献したいと思っています。

また、物流業界は20年間携わる中、自分自身、業界を大きく変えてきたという実感がありませんでした。しかし、いま起きている変革の潮流を大きくしていくということをギークプラスであればできるかもしれないという感覚があり、その変革に携わったと言えるよう、自身のキャリアの集大成として本気で挑戦していきたいと思っています。


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